人件費率 計算ツール
売上と人件費を入れるだけ。業種別の平均と比べて、目標からシフトに使える時間も逆算(無料・登録不要)
人件費率は、売上高に対する人件費の割合です。①でいまの人件費率を出して同じ業種の平均と比べ、②で目標の人件費率から、パート・アルバイトのシフトに使える時間を逆算できます。入力した数字はこのブラウザの中だけで計算し、どこにも送られません。
1人件費率を計算する
2目標の人件費率から、シフトに使える時間を出す
人件費率の計算式
人件費率(%)= 人件費 ÷ 売上高 × 100
例:1か月の売上が300万円、人件費が96万円なら、96万 ÷ 300万 × 100 = 32%です。
人件費に入れるもの
- 社員・パート・アルバイトの給与、賞与、各種手当(残業代・通勤手当など)
- 役員報酬(法人の社長・役員の報酬)
- 社会保険料などの会社負担分(法定福利費)と福利厚生費
- 退職金
どこまで入れるかは会社によって違います。毎月同じ範囲で計算し、ほかと比べるときは範囲をそろえましょう。個人事業の場合、店主本人の取り分は経費にならないため人件費に入りません。下の表(法人の統計)と比べるときは、店主の取り分も足して考えると近くなります。
業種別の人件費率(平均)
日本政策金融公庫「小企業の経営指標調査」(2025年度調査・2026年8月公表)の、人件費対売上高比率です。従業者50人未満の法人の決算から集計されています。
| 業種 | 平均 | 黒字企業 | 社数 |
|---|---|---|---|
| 飲食店 | |||
| 一般飲食店(全体) | 32.9% | 31.5% | 464 |
| 食堂・レストラン | 33.0% | 31.6% | 347 |
| 日本料理店 | 31.5% | 29.3% | 74 |
| 西洋料理店 | 32.2% | 32.3% | 66 |
| 中華料理店 | 33.6% | 32.5% | 109 |
| そば・うどん店 | 38.2% | 35.1% | 26 |
| すし店 | 30.2% | 27.5% | 37 |
| 喫茶店 | 29.8% | 30.9% | 35 |
| 酒場・ビヤホール(居酒屋など) | 32.2% | 30.0% | 212 |
| 小売業 | |||
| 菓子・パン小売業 | 38.0% | 35.7% | 118 |
| サービス業 | |||
| 美容業(美容室) | 45.1% | 41.2% | 470 |
| 理容業(理容室) | 53.9% | 54.3% | 35 |
| エステティック業 | 42.4% | 39.2% | 118 |
| 医療・福祉 | |||
| 一般診療所(クリニック) | 55.5% | 51.4% | 75 |
| 歯科診療所 | 50.6% | 47.1% | 131 |
| 整骨院・鍼灸院など(施術所) | 53.0% | 45.8% | 194 |
| デイサービスなど(通所・短期入所介護施設) | 67.3% | 61.8% | 349 |
- 人件費には役員報酬・退職金・福利厚生費を含み、売上高は原則として消費税込みです。
- 「平均」は各社の人件費率の単純平均、「黒字企業」は税引前の利益と自己資本がともにプラスの企業の平均です。
- 同公庫が融資した法人が対象で、個人事業のお店は含まれません。社数が少ない業種は、数字のぶれが大きくなります。
人件費率を見直すには
- 曜日・時間帯ごとの売上に合わせて人数を決める。売上の少ない時間に人が多いと人件費率が上がり、忙しい時間の人手不足は売上を逃します。
- 予想売上から、使える時間を先に決める。上の②で目標の人件費率から月のシフト時間を出し、その中でシフトを組みます。
- 人時売上高を見る。売上 ÷ 総労働時間です。同じ曜日・時間帯どうしで比べると、人の多すぎ・少なすぎが見えます。
- 削りすぎない。人を減らしすぎると、サービスの質やスタッフの負担に響き、辞める人が出ることもあります。
よくある質問
人件費率の目安はどのくらいですか
業種で大きく違います。上の表のとおり、飲食店は平均でおよそ3割、美容室は4割台、クリニックや介護では5〜7割です。「飲食店は30%以下」などと言われることもありますが、公的な基準ではありません。自分のお店の数字を毎月同じ方法で出し、同じ業種の平均や過去の月と比べるのがおすすめです。
FL比率とは何ですか
食材費(Food)と人件費(Labor)を合わせて売上で割った割合で、飲食店でよく使われます。同じ調査では、一般飲食店の平均は原価率が約35%(売上高総利益率65.0%から計算)、人件費率が32.9%で、合わせて約68%です。
人件費率と労働分配率の違いは
人件費率は売上に対する人件費の割合、労働分配率は付加価値(売上から仕入れなどを引いた、お店が生み出した価値)に対する人件費の割合です。原価率が業種によって大きく違うときは、労働分配率で比べることもあります。
人時売上高とは何ですか
売上を、全員の総労働時間(社員・パート・アルバイト、シフトに入る店主も含む)で割った数字で、1時間働くごとにどれだけ売り上げたかを表します。売上の代わりに粗利で割ったものは、人時生産性と呼ばれます。
売上は税込と税抜のどちらで計算しますか
どちらでも計算できますが、毎月同じ基準にしてください。上の表の調査は、原則として税込みの売上で計算されています。
社会保険料の会社負担はどう入れればいいですか
②の「時給にかかる会社負担」に、パート・アルバイトの給与に対して会社が払う社会保険料などの割合を入れます。加入している人の数や保険の種類で変わるので、決算書の法定福利費や給与の明細から、自分のお店の割合を出すのが確実です。
出典
- 日本政策金融公庫「小企業の経営指標調査」2025年度調査(飲食店・宿泊業、卸売・小売業、サービス業、医療・福祉の業種別経営指標と、利用の手引き)
2026年10月時点の公表値です。